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新卒看護師の職場適応に関する研究から、新卒看護師や第二新卒の看護師が仕事に慣れるためのコツを考えてみよう!

新卒看護師の職場適応に関する研究という論文を知っていますか?「論文」というと、読むのが難しそうと思って、なかなか手が出ないかもしれません。

でも、新卒看護師の職場適応に関する研究の論文には、新卒看護師や第二新卒の看護師がストレスなく仕事をするためのヒントが詰まっていますので、新卒看護師の職場適応に関する研究を参考にして、新卒看護師が仕事に慣れるためのコツを考えていきましょう。

新卒看護師の職場適応に関する研究って何?

新卒看護師の職場適応に関する研究って一体なんでしょう?「新卒看護師の職場適応に関する研究」という言葉だけ見ると、なんだかとても難しそうに思えてきますよね。

新卒看護師の職場適応に関する研究は水田真由美氏が2004年に発表し、日本看護科学会誌に掲載された論文です。

この論文では、新卒看護師はリアリティショックを受けるために、職場に適応することができないことが、新卒看護師の離職につながるとしています。

そして、リアリティショックから回復して、勤務を続けるためには、「基本看護業務遂行能力の獲得」、「職場の人間関係の調整」、「さまざまなケアへの対応能力の発達」、「勤務形態への適応」、「仕事と自己の価値観の調和」の5つの解決課題を克服することが重要としています。

では、リアリティショックから回復するための5つの解決課題を、具体的にはどうやって解決していけば良いのかを一緒に考えていきましょう。この「新卒看護師の職場適応に関する研究」の5つの解決課題は、第二新卒の看護師さんも参考になると思いますよ。

新卒看護師の職場適応に関する研究から得たヒント=基本看護業務遂行能力の獲得

新卒看護師の職場適応に関する研究では、新卒看護師がリアリティショックから回復し、勤務を続けていくためには、5つの解決課題を克服することが重要としていますが、具体的にはどうやったら克服できるのでしょうか?

まずは、1つ目の「基本看護業務遂行能力の獲得」です。これは、新卒看護師の職場適応に関する論文にも書いてありますが、「採血ができるようになった」、「吸引ができるようになった」など1つ1つの看護技術を獲得することよりも、1日の勤務時間の中で時間配分ができ、スムーズに動けるようになったという意味のものです。

確かに、私自身が新卒看護師の頃を思い出してみると、看護技術は手順さえ覚えれば何とかなります。

それよりも、時間配分をしながら、「○時までにこれをやって、○時にこの患者さんにこの点滴を投与して、○時になったら経管栄養を準備して、その間にこの患者さんの清拭をして」のように時間通りに仕事を終わらせていくことのほうが難しかったように思います。

時間配分をきちんとして、仕事をスムーズに行っていくためには、まずは勤務開始前の準備が大きなポイントになります。

勤務開始前には患者さんの情報収集をしっかり行い、それに基づいて1日のタイムスケジュールを立てますが、このタイムスケジュールは綿密に立てるようにしましょう。

そして、自分でタイムスケジュールを立てたら、これで良いかどうかを先輩看護師にチェックしてもらってください。

先輩看護師からOKが出たら、あとはそのスケジュールに基づいて、仕事をしていくだけです。このスケジュールは勤務中に何度も何度も見て、次に自分が何をすべきなのかを確認するようにしましょう。

忙しいと、ついついスケジュールを見る余裕がなくなりますが、忙しいときほど何度もチェックする習慣をつけておくと良いでしょう。忙しいと次に何をすべきかを忘れてしまうことが多いですから。

タイムスケジュールどおりに動くためには、新卒看護師の場合はタイマーを持っておくと良いですよ。タイマーを活用すれば、時間配分をしやすくなりますよね。

新卒看護師の職場適応に関する研究から得たヒント=職場の人間関係の調整

新卒看護師の職場適応に関する研究にある5つの解決課題の2つ目は、職場の人間関係の調整です。

これは、職場内での人間関係がうまくいけば、新卒看護師はリアリティショックから回復しやすいということです。

新卒看護師が職場内での人間関係を良好に保つには、まずは同期内で結束を固めましょう。

同期と何でも気軽に話せる関係になれば、仕事の愚痴を言いやすくなりますし、「あの先輩は機嫌が悪いとめちゃくちゃ怖い」とか、「あの先輩はいつでも気軽に教えてくれるから聞きやすいよ」などの情報交換をすることができますよね。

また、先輩看護師から食事や飲みに誘われたら、少し疲れていてもできるだけ断らずに一緒に行くようにしましょう。

そうすると、普段は「怖い」と感じるような先輩とも気軽に話せるようになりますし、仕事の相談もできますから、そういう場に積極的に参加するメリットは大きいんですよ!

勤務時間外に職場の人間関係を引きずりたくないという人もいると思いますが、これも新卒看護師が仕事にスムーズに慣れるためのものと割り切って、せめて新卒看護師の頃だけは職場の人間関係を大切にすると良いでしょう。

新卒看護師の職場適応に関する研究から得たヒント=対応能力の発達

新卒看護師の職場適応に関する研究の5つの解決課題の3つ目は、さまざまなケアへの対応能力の発達です。

新卒看護師の職場適応に関する研究によると、急変や予定外のことが起こったことに対応できるようになると、リアリティショックから回復しやすいとのことですが、新卒看護師が急変や予定外のことに対応できるようになるのはとても難しいですよね。

だって、あなたはまだ新卒看護師なんですから。急変や予定外のことに対応できるようになるコツは、ずばり「慣れ」です。

急変や予定外のことを何度も何度も経験していくうちに、それに慣れて、スムーズに対応できるようになるんです。

じゃあ、新卒看護師がさまざまなケアへの対応能力を身につけるには、どうしたら良いのでしょう?

急変や予定外のことに対応しなければいけなくなったら、その勤務終了後は先輩看護師と振り返りをして、どうすればより良い対応ができたのかを確認しておきましょう。

そして、それを次の機会に活かせるようにするんです。そうしたら、次は今回よりも少しスムーズに対応できるようになるはずですよね。

そして、もう1つの解決法は「新卒看護師だから、できなくて仕方がない」と開き直ることです。これは「できなくて仕方がないから」と急変が起こっても対応しないということではありません。

急変にうまく対応できなかったときでも、必要以上に落ち込まずに、「まだ私は新卒だからできなくて仕方がない。でも、次はもう少しうまく対応できるように頑張ろう」と思うようにしましょう。

新卒看護師が急変にうまく対応できないのは当たり前のことです。でも「あぁ、私って何でこんなに仕事ができないんだろう。看護師に向いてないのかも。私ってダメだなぁ」と落ち込んでいたら、思考がどんどんマイナスになっていきますよね。

でも、良い意味で開き直って、「まだ私は新卒だからできなくて仕方がない。でも、次はもう少しうまく対応できるように頑張ろう」と思うようにすれば、プラスに考えられるようになるんです。

新卒看護師の職場適応に関する研究から得たヒント=勤務形態への適応

新卒看護師の職場適応に関する研究の5つの解決課題の4つ目は、勤務形態への適応です。

夜勤に入ることや残業が多いことに適応できないと、新卒看護師はリアリティショックから回復できず、離職の可能性が高くなるんです。

では、どうやったら夜勤に入ること、残業が多いことに適応できるようになるんでしょうか?これは、ちょっと考え方を変える必要があります。

看護師の仕事に慣れていない状態で夜勤に入るのと、仕事を一通り覚えて自信をつけてから夜勤に入るのでは、どちらが心身の負担が少ないと思いますか?当然仕事を覚えてから夜勤に入るほうですよね。

また、「残業に慣れる」という考え方は、ブラック企業の考え方になりますので、その考え方は捨てましょう。いかに残業をしないかを考えるんです。

新卒看護師が毎日のように残業をするのは、明らかに能力と仕事量のバランスが取れておらず、能力以上の仕事量を任されているからです。

仕事量が少なくなれば、残業しなくて済みますよね。つまり、新卒看護師が看護師の勤務形態に適応するためには、仕事に慣れてから夜勤に入り、能力に応じた仕事量を分配してもらう必要があります。

そのためには、まず師長に相談しましょう。正直に仕事に慣れていないうちから夜勤に入ることで辛くて辛くて仕方がないこと、毎日残業が多くて限界を感じているから、少し仕事量を調整してもらいたいことを話して下さい。

新卒看護師の職場適応に関する研究から得たヒント=仕事と自己の価値観の調和

新卒看護師の職場適応に関する研究の5つの解決課題、最後は仕事と自己の価値観の調和です。

新卒看護師の頃って、毎日仕事が辛いだけで、「看護師の仕事が楽しい」とか「やりがいを感じる」ということがほとんどないんですよね。

でも、リアリティショックを感じても、やりがいを感じたり、楽しいと思えることがあれば、仕事を続けることができますよね。

新卒看護師だと、さすがに「仕事が楽しい♪」と思えることはあまりないでしょう。でも、患者さんから笑顔で「ありがとうね」と言われたことはありませんか?

あまりにも忙しく自分に余裕がなくて、聞き流していた言葉かもしれません。でも、あなたの看護師としての仕事のおかげで患者さんは笑顔になり、あなたにお礼を言ったんです。

そう思うと、「ありがとう」と言われたら、看護師になって良かったなと思えませんか?

また、あなた独自のやりがいを見出していくのも良いでしょう。その日の勤務前に1つだけ目標を立てて、その目標を達成するように頑張ったり、できる看護技術が増えたことにやりがいを感じるのも良いですよね。

まとめ

新卒看護師の職場適応に関する研究を参考にして、新卒看護師がリアリティショックから回復し、離職しないための5つの解決課題の具体的の解決方法をご紹介しましたがいかがでしたか?

この論文は新卒看護師にフォーカスを当てていますが、仕事に慣れないことが原因でリアリティショックが起こるのですから、ご紹介した5つの解決法は第二新卒の看護師さんにも当てはまりますよね。

職場に適応したいけど、それができない職場に勤めている場合、具体的には仕事量が多すぎて時間配分できるかどうかどころではない職場、どうしても職場の先輩看護師が怖い、人間関係が最悪の職場で働いている人。

さらに、急変で上手く対応できなかった時に「新人だから仕方ない」と先輩看護師がフォローしてくれるどころかひたすら責めるだけの職場、師長に相談しても勤務形態を考慮してもらえないなどの職場、意識がない患者さんが多く患者さんにお礼を言ってもらう機会がない職場で働いている人は新卒看護師や第二新卒の看護師さんでも転職を考えても良いかもしれません。

そういう職場で働いていても、あなたにプラスになることはほとんどなく、辛い毎日を送るだけだからです。

ただ、第二新卒の看護師さんは転職すると、短期間に2回も転職することになりますので、今度は最低でも3年間は転職せずに働くという覚悟を持って、今後こそ長く働ける職場、リアリティショックが起こらない職場を慎重に探すようにしましょう。

新卒看護師や第二新卒の看護師が適応しやすい職場に転職するなら、転職サイトを使うと良いですよ!転職サイトは第二新卒を採用している病院をピックアップしてもらうことができますし、職場の人間関係や勤務形態を考慮してもらえるかなどもしっかり調べてもらうことができるんです!

まずは転職サイトに相談しましょう!


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この記事を書いた人

看護師 サキ

  • 取得資格:看護師
  • 出身:静岡県
  • 年齢:25歳
  • 看護師経験:総合病院、一般病院
  • 経験がある診療科:脳外科、一般外科

看護師4年目のサキです。私は新卒での就職に失敗して、第二新卒として転職した経験を持っています。

新卒で就職した病院は本当にブラックで大失敗でしたが、今の職場は大変なことももちろんありますが、それなりに満足しています。

新卒での就職失敗と第二新卒での転職成功という私の経験を皆さんにお伝えして、楽しい看護師生活を送るためのきっかけを作ってもらえればと思います。


執筆者情報

株式会社ドリームウェイ新卒看護師がけっこう損をしている件 編集部

新卒看護師がけっこう損をしている件は、厚生労働大臣から転職サポート(有料職業紹介事業)の許可を受けた(許可番号13-ユ-314851)株式会社ドリームウェイが運営するメディアです。転職サポートの経験を活かし、定期的なリライトや専門書を用いたファクトチェックなど、ユーザーに正確な最新情報を届けられるよう努めています。


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