有料老人ホームの新卒看護師が転職する（辞める）理由と転職先を選ぶポイント

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有料老人ホームの新卒看護師が転職する（辞める）理由と転職先を選ぶポイント

有料老人ホームの新卒看護師が転職する（辞める）理由にはどんなものがあるのでしょうか？また、有料老人ホームから転職する場合、どんなことに気をつけて転職先を選ぶと、転職を失敗せずに、「転職して良かった！」と思えるのでしょう？

転職を考えている有料老人ホームの新卒看護師さんは、この記事を参考にして転職してくださいね！

有料老人ホームの新卒看護師が転職する（辞める）理由

有料老人ホームの新卒看護師が転職する（辞める）理由には、どんなものがあるのでしょうか？有料老人ホームで働く新卒看護師が転職する理由をまとめました。

きちんと教えてもらえない

有料老人ホームの新卒看護師が転職する理由の1つ目は、きちんと仕事を教えてもらえないことです。

ほとんどの有料老人ホームは、大規模な急性期病院のように積極的に新卒看護師を採用しているわけではありません。そのため、新卒看護師を指導するノウハウを持っていないことが多いんです。

そのため、行き当たりばったりでの指導だったり、「わからないことがあったら聞いてね」という放置気味の指導となることも珍しくありません。

でも、このような指導だと、新卒看護師は「なんだかよくわからない」という状態で仕事をすることになりますので、不安を感じて転職を考えるようになるんです。

介護士のような仕事ばかりでやりがいを感じない

有料老人ホームの新卒看護師の転職理由の2つ目は、やりがいを感じないことです。有料老人ホームでは、医療行為は基本的にありません。利用者さんの健康管理・健康維持が看護師の仕事になります。

幅広い看護知識を持って利用者さんの健康管理・健康維持をすれば、1人1人個別性のある看護ができますので、有料老人ホームでもやりがいを感じます。

でも、新卒看護師は看護知識が少なく、ただバイタルサインを測る、ただ指示された内服薬を配るだけで、目的意識を持って仕事をするまでに至らないので、有料老人ホームではやりがいを感じにくいのです。

また、有料老人ホームによっては看護師も介護業務を行うことがあり、新卒看護師の場合、看護業務よりも介護業務のほうが中心になって、「私は看護師なのに、何で介護士さんの仕事ばかりしなくちゃいけないの？」と疑問に思って、看護師としてのやりがいを感じないことがあるんです。

介護士が偉そうでムカつく

有料老人ホームの新卒看護師は、職場の介護士さんがムカつくことでも転職しようと思うことがあります。

有料老人ホームによっては、看護師と介護士の関係性が悪く、お互いにいがみ合っていることがあるんです。

そのような有料老人ホームで働いていると、新卒看護師は介護士からの嫌がらせの標的になることがあります。新卒看護師は仕事がまだできないし、「新卒」という弱い立場だからです。

そうすると、介護士が偉そうに指示をしてきたり、「そんなこともわからないの？看護師なのに？」などと嫌味を言ってきたりして、ムカつくを通り越してストレスを感じ、転職しようと思うこともあるんです。

緊急時にどうしたら良いかわからずに怖い

有料老人ホームの新卒看護師さんは、緊急時の対応に恐怖を感じて転職を考えることもあります。有料老人ホームは、医師が常駐しているわけではありません。

そのため、利用者さんの急変時には看護師が対応し、的確な判断をしなければいけないのです。

看護師としてまだまだ半人前なのに、緊急時の対応をしなければいけないというのは、とてもプレッシャーになりますし、「怖い」と思うのも当たり前のことですよね。

接客業みたいで嫌

有料老人ホームの中には、利用者さん＝お客様として扱うので、接客業のような接遇を求められることがあります。

それも有料老人ホームの看護師の仕事の1つだと頭では理解しつつも、「私は接客業じゃなくて、看護師なんだけどなぁ」とモヤモヤしてしまうことがあると思います。

特に、やたら偉そうな利用者さんがいると、普通の病院で働いたほうが良かったかなぁと考えてしまうのです。

有料老人ホームの新卒看護師が転職先を選ぶポイントは何？

有料老人ホームの新卒看護師が転職先を選ぶ時のポイントは何でしょうか？有料老人ホームから転職する理由別に、また有料老人ホームから別の有料老人ホームへ転職する場合と、有料老人ホーム以外の職場へ転職する場合の2パターンに分けて考えていきましょう。

きちんと教えてもらえないから転職する時のポイント

きちんと教えてもらえないから転職したい有料老人ホームの新卒看護師さんは、どんな転職先を選ぶと良いのでしょうか？

有料老人ホームから有料老人ホームへ転職する場合

有料老人ホームから有料老人ホームへ転職したい新卒看護師さんは、教育制度をチェックしましょう。先ほども言いましたが、有料老人ホームは新卒看護師を指導するノウハウを持っていないところが多いんです。

そのため、どんな指導をしてくれるのか、きちんとプリセプターをつけてくれるのかなどをしっかりと調べておく必要があります。

新卒看護師さんにおすすめの有料老人ホームは、大手企業が運営し、全国展開をしている有料老人ホームです。

そのような施設なら、教育制度が整っていて、新卒看護師の指導法のノウハウを持っていることが多いので、「きちんと指導してもらえない」という悩みを解消することができるはずです。

有料老人ホーム以外の職場へ転職する場合

有料老人ホーム以外の職場へ転職する場合は、急性期病棟への転職をおすすめします。急性期病棟には毎年たくさんの新卒看護師が入職しますので、急性期病棟で働く先輩看護師は、新卒看護師を指導した経験がある人がたくさんいるんです。

また、病棟単位だけでなく病院単位でも急性期病院は院内研修が充実し、新卒看護師向けの研修はもちろんですが、卒後のスキルアップ研修も豊富ですので、きちんと指導してもらって、看護師の基礎を築きたい新卒看護師さんには急性期病棟がおすすめなんです。

介護士のような仕事ばかりでやりがいを感じないから転職する時のポイント

介護士のような仕事ばかりでやりがいを感じないから、転職したい新卒看護師さんが求人を選ぶ時の注意すべきポイントをご紹介します。

有料老人ホームから有料老人ホームへ転職する場合

有料老人ホームから別の有料老人ホームへ転職する場合は、看護師の業務範囲や医療行為の量を調べましょう。

介護業務が嫌な新卒看護師さんは、看護師は看護業務に専念できて、介護業務は基本的にやらなくてOKという有料老人ホームを選んでください。

さらに、やりがいを感じたいなら、医療行為が多い有料老人ホームを選ぶと良いですよ。人工呼吸器を装着している利用者さんがいるなど、医療行為が多い有料老人ホームなら、「自分のケアで、利用者さんを助けている」というやりがいを感じることができます。

有料老人ホーム以外の職場へ転職する場合

有料老人ホーム以外の職場へ転職したいなら、急性期病棟へ転職すると良いでしょう。急性期病棟は医療行為が多いですし、重症な患者さんが治療や看護で元気になって、退院していく姿を見ることができますので、患者さんの命を救っているというやりがいを感じるはずです。

ただ、急性期病棟は介護士さんはいないことが多いので、清潔ケアやオムツ交換、移動介助など有料老人ホームでは介護士さんがやることも、急性期病棟では看護師がやりますので、その点は覚悟してくださいね。

介護士が偉そうでムカつくから転職する時のポイント

介護士が偉そうでムカつくから転職する新卒看護師さんにおすすめの職場をご紹介します。

有料老人ホームから有料老人ホームへ転職する場合

有料老人ホームから有料老人ホームへ転職したい新卒看護師さんは、看護師と介護士の人間関係を調べて、人間関係が良好な有料老人ホームへ転職しましょう。

全ての有料老人ホームで、看護師と介護士の人間関係が悪いというわけではありません。確かに、関係性が悪いところもありますが、お互いに尊重し合って協力しながら仕事を進める有料老人ホームもあるんです。

そのような有料老人ホームへ転職すれば、ストレスなく働けるだけでなく、介護士さんから1人1人の利用者さんの注意点や介護業務のコツなどを教えてもらえるというメリットもあるのです。

ですから、看護師と介護士の人間関係を重点的に調べてから、有料老人ホームの求人を選ぶようにしましょう。

有料老人ホーム以外の職場へ転職する場合

有料老人ホーム以外の職場へ転職する場合は、介護士がいない職場を選ぶと良いかもしれません。有料老人ホーム以外の介護施設や療養型病院には介護士さんがいますので、介護士さんとのトラブルが起こりやすくなります。

そのため、急性期病棟や外来、クリニックなど介護士さんがいない職場を選んでみてはどうでしょうか？

特に、急性期病棟は幅広い看護技術を身につけることができますし、院内研修が充実していますので、新卒看護師におすすめの職場と言えるでしょう。

ただ、介護士さんがいない職場でも看護師同士でいがみ合っている職場もありますので、介護士さんがいるかどうかだけでなく、看護師同士の人間関係はどうか、さらに職場全体の雰囲気はどうかも調べてから転職先を選んでください。

緊急時にどうしたら良いかわからずに怖いから転職する時のポイント

緊急時にどうしたら良いかわからず怖いから転職する場合は、どんなことに気をつけて転職すれば良いのでしょう？

有料老人ホームから有料老人ホームへ転職する場合

別の有料老人ホームへ転職する場合は、緊急時のマニュアルが整備されているかを確認しましょう。

緊急時にはどうするのか、誰に連絡するのか、どういう症状の場合は救急車を呼ぶのかなどがきちんと明記されたマニュアルやプロトコルがあれば、緊急時もそれに沿って行動すれば良いのですから、緊急時が怖いという気持ちを軽減することができます。

また、24時間365日いつでも嘱託医に連絡して相談できるような体制を整えているところを探すのも良いですね。電話とはいえ、いつでも嘱託医に相談できれば、施設内に医師がいなくても安心できますよね。

さらに、医療法人の病院が運営していて、その病院に隣接した場所にある有料老人ホームを探すのも良いでしょう。すぐ近くに病院があれば、緊急時は病院に連絡して、指示を仰げば良いので、新卒看護師でも安心して働くことができるんです。

有料老人ホーム以外の職場へ転職する場合

有料老人ホーム以外の職場へ転職する場合は、医師がいつもいる職場を選ぶと良いでしょう。介護施設は医師がいないので、緊急時には看護師が対応・判断しなければいけないので怖いと感じるんですよね。

それなら、医師がいつもいる医療施設を選べばOKなんです。病棟や外来、クリニックなどですね。急性期病棟は急変が多いですが、医師がいますので、医師の指示通りに動けば良いので、有料老人ホームほどの恐怖は感じないでしょう。

また、急性期病棟は先輩看護師がたくさんいますので、何かあった時でも先輩を頼ることができるんです。

急変対応ができるようになるかどうかは、経験が重要ですので、急性期病棟で働いて、急変対応に慣れれば、将来的に有料老人ホームに戻っても、自信を持って緊急時の対応ができるはずです。

接客業みたいで嫌から転職する時のポイント

有料老人ホームは接客業みたいな接遇だから嫌という場合は、どんな転職先を選ぶべきなのでしょうか？

有料老人ホームから有料老人ホームへ転職する場合

有料老人ホームから有料老人ホームへ転職する場合は、どのような雰囲気の施設なのか、利用者さんの入居料は相場と比べてどうなのかを調べましょう。

ホテルのような高級な設備の有料老人ホームは、サービスレベルが高く、看護師も厳しい接遇を求められる傾向にありますので、高級な有料老人ホームは避けたほうが無難です。

もちろん、最終的にはどのような接遇なのかを調べてから、転職を決めてくださいね。

有料老人ホーム以外の職場へ転職する場合

有料老人ホーム以外の職場へ転職したい場合は、美容外科クリニックなど自由診療のクリニックや健診センターは避けましょう。

自由診療のクリニックも健診センターも、患者さん＝お客様なので、接遇が厳しく、接客業のように接する必要があります。そのため、有料老人ホームの接遇が嫌な新卒看護師さんにはおすすめできません。

新卒看護師さんは、スキルアップ面を考えると、やはり急性期病棟への転職をおすすめします。急性期病棟なら一般的な看護師の接遇でOKですし、看護師の基礎を築くことができるんです。

まとめ

有料老人ホームの新卒看護師さんが転職する理由と転職先を選ぶポイントをまとめましたが、いかがでしたか？

これから有料老人ホームで働いてみたいという新卒看護師さんや第二新卒の看護師さんは、働く前に知っておきたい4つのことをまとめた記事がありますので、そちらを参考にしてください。

有料老人ホームで働いている新卒看護師さんが転職するなら、転職サイトを使って求人探しをしましょう。

転職サイトなら、別の有料老人ホームへ転職したい看護師さんには、看護師の業務範囲や医療行為の量、介護士との人間関係、緊急時のマニュアルの有無、接遇などを調べてくれます。

また、他の職場へ転職したい場合も、あなたの希望を聞きながら、転職する理由を解決できる職場の求人を紹介してくれるんですよ。

まずは転職サイトに相談しましょう！

看護roo!

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この記事を書いた人

看護師　サキ

• 取得資格：看護師
• 出身：静岡県
• 年齢：25歳
• 看護師経験：総合病院、一般病院
• 経験がある診療科：脳外科、一般外科

看護師4年目のサキです。私は新卒での就職に失敗して、第二新卒として転職した経験を持っています。

新卒で就職した病院は本当にブラックで大失敗でしたが、今の職場は大変なことももちろんありますが、それなりに満足しています。

新卒での就職失敗と第二新卒での転職成功という私の経験を皆さんにお伝えして、楽しい看護師生活を送るためのきっかけを作ってもらえればと思います。

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